五月人形
2024年03月06日

力石甲人の兜の特徴 絵柄 

 

不動明王の意味について
不動明王は最高位の仏様「大日如来」の化身といわれています。そして数々のご利益がある中で、特に「敵国退散の守護神」「疫病退散の守護神」として崇められてきました。お分かりと思いますが、不動明王に護っていただくという思いが込められています。余談ですが、不動明王がお座りになっている硬い岩を、盤石(ばんじゃく)といいます。堅固でしっかりしているという意味の言葉の語源となっています。(この写真の不動明王は座っていませんのでご了承ください)

獅子と牡丹の意味について 
鎧には、牡丹の中で獅子が戯れる絵柄があります。これは仏教の中でのお話ですが、獅子は百獣の王といわれるように強い生き物ですが、体の中に小さな虫が生じそれが原因で命を落としてしまいます。しかし、牡丹に滴る朝露を舐めることによって体の中の虫を死滅させることが出来るため獅子は牡丹の下で眠るとされています。よって牡丹は獅子を護ってくれるものであり、獅子と牡丹の組み合わせが武将を護ってくれる護符の役割を果たしているのです。「百獣の王だから強いんだ。」ではなく自分は小さな存在であるからどうかお護り下さいという謙虚な気持ちが表れているのです。