五月人形
2024年03月08日

力石甲人の兜の特徴  金物 

金物について
鎧・兜に使われている金物は、すべてが美しいことが基本です。どの金物を見てもきれいなものなのです。まず、兜の頭頂部の『八幡座』です。ここは、八幡宮であり、神様の宿る場所とされています。そしてその造りは、複数枚の金物を重ねることで出来ています。大きな物から順に、葵座、菊座、刻座、玉縁と名前が付いています。他社の八幡座と比較してご覧ください。

力石甲人の八幡座

他社の八幡座。型を使い一体となった造りです。

力石甲人の八幡座の部品です。左から、葵座(あおいざ)、菊座(きくざ)、刻座(きざみざ)、玉縁(たまべり)の4枚の順です。

次に、兜の耳のような部分を『吹き返し』といい、その中にある金物を『据文金物(すえもんかなもの)』といいます。これもやはり同じように三枚の金物が重なって出来ています。このデザインは、『重ね菊』と呼ばれています。他社と比較してご覧ください。

力石甲人の重ね菊

他社の重ね菊